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2021.10.26

旅するドクターGG、剱岳2泊3日レポ

旅するドクター・GGことGo Gotoさんは、医大生時代はバックパッカー、現在は整形外科医として忙しい日々を送りながら、キャンプや登山など貪欲に遊ぶ28歳。パーゴワークスのプロダクトが大好きで毎年遊びのレポートを寄せてくれます。特にお気に入りなのは「CARGO」シリーズ。世界一周の時は、「CARGO 40」でアンデスの遺跡から6000mの高山まで一緒に旅してきました。今は「CARGO 55」に乗り換えて、さらなる拡張性を生かして外遊びを楽しんでいます。

彼の遊びは、「とにかく好きな道具を全部詰め込んで持って行く!」スタイル。1gでも削るULスタイルとは正反対です。ピークハントだけではなく、カメラも持って行きたいし、すき焼きもコーヒーも楽しみたいなんていう、欲張りな山旅にも「CARGO」はぴったりです。今回、GGさんがつかの間の夏休みに向かったのは剱岳。臨場感溢れる2泊3日の山旅の様子をお届けします。

ベースキャンプへ

剱岳は立山連峰の最も北に位置しており、標高は2999m。その荘厳な姿は山脈を眺めたときに一際目を引くオーラを持っていて、周囲の山からその姿を見るたびに憧れを抱いていました。1907年の陸地測量部が初登頂とされており、踏破までにはただならぬ苦労があったようです。カニノタテバイやカニノヨコバイなどの岩場の難所もあり、整備されている現在でも気軽に登れる山ではありません。

剱岳までピストン、扇沢キャンプ場に2泊する山行

そんな剱岳ですが、登山ルートはいくつか存在しており、日程も日帰り~2泊3日まで様々です。今回は休みが取れたと言うこともあり、よりゆっくりとした Chill な時間を過ごせる2泊3日を選びました。

山行スタートラインである室堂までは、立山黒部アルペンルートを使います。扇沢に車を止めてスタート。

電気バス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継いで室堂へ迫っていきます。

乗り継ぎを繰り返していると、久しく離れていた旅の感覚が蘇り、山行へのワクワク感が増していきます。同時に登れるかどうかの、ちょっとした不安を振り払いながらですが…(笑)。

室堂到着からは、装備を「CARGO 55」に詰め込み、いざ山の世界へ。序盤は立山のコースと重なっており、雷鳥沢キャンプ場までは舗装路で、そこからいよいよ登山本番となります。

最初の登りを終えて一段落つけるのが、その名も剱御前小屋。

ここからの行程は剱岳を見ながら歩くことができます。どんどん、山頂に剱岳に近付いていくと、くのを感じ、て胸の高まりはもう誰にも止められません。

でも、1日目は剱澤キャンプ場が目的地。ここで翌日のピークハントに備えて宿泊します。

今回の宿は、「NINJA TENT」。これを稜線で使用するのは初めて。設営は簡単で、すぐに立てることができます。

実は、稜線での使用はメーカー推奨されていません。まぁなんとかなるだろうと考えて連れていきましたが、1日目は稜線の強風に煽られ、揺れるテント。

通常の山岳テントであればフレームから伸びたガイラインが風から守ってくれますが、「NINJA TENT」はありません。不安もありましたが、1日目の強風は周囲をしっかりとペグダウンすることで、なんとか耐えることができました!これもキャンプの知識があってこそだったかもしれません。

テント場で過ごす時間は、この山旅における僕の最も楽しみにしていたものの一つです。キャンプでも、旅でも、たまの休みでも、喧騒から逃れたChillな時間が至福のひと時。1日目の疲れを癒してくれるメニューはこちら。

まずはスパイスたっぷりのチャイで、ホッと一息。読書をしながらの一杯はたまりません。このレシピは家でもお気に入りです。

牛乳、ティーパック、スパイスで本格チャイを手作り。

そして夕飯は、翌日のピークハントへの決起集会を兼ねて、すき焼き!
これも僕のキャンプでは定番料理。本当は鉄鍋を持っていきたかったけれど、そこはメスティンでご愛嬌。

お腹いっぱいになったら、さっさと寝ます。夜も、「NINJA TENT」は風に煽られてバタついていました。

剱へGO!

無事翌朝を迎えると、風も止んでピークハント日和の天気でした。朝は前日のご飯にスープを入れた雑炊を食べて出発です。

アタックザックはRUSH20。そして、一眼レフはFOCUSに収納して腰に装着しています。FOCUSのバンドには「CARGO 55」のボトルケースをつけています。アタッチメント的に拡張できるのもパーゴワークス製品のいいところ。

歩き始めると、徐々に岩場が増えてそれまでの景色とは様子が変わってきます。剱岳への道のりは、一服剱・前剱・剱岳の順に進んでいきます。

登っていく間に雨がパラついてきて、岩場の足取りに不安を覚えながらでしたが、前剱に差し掛かる頃には天気も改善してきました。そこからは岩場が続きます。切り立った岩場を息を切らせなから登っていくのですが、振り返れば圧巻の景色が広がっていて、背中を押してくれます。

登っていくに連れて、険しくなる岩場。一つひとつ、気を抜けないルートが続きますが、一切退屈せず楽しみながら登ることができます。

そして遂に、山頂へ。

本当は山頂でコーヒーでも楽しみたかったのですが、体を冷やしてしまいそうだったのでサクッと景色を眺めて、下山することにしました。お気に入りのギアと一緒に登る山は、やはり格別です。

登ってきた道が険しければ、下山道も険しいのはもちろんのこと。

特にカニノヨコバイは、次の一歩を見ることが目視できず、足で探りながら歩みを進める場面もありました。

いつもなら疲労もあり、漫然と下山することが多いですが、剱岳はそれすら楽しませてくれます。通り過ぎるような高山植物にすら目に留まったのは、剱岳のおかげでしょうか。

ハプニング発生

そして、無事テントまで帰って来た…と思いきや、テントを目前にして土砂降りに。ずぶ濡れになりながらテントに駆け込み避難。

そこで、深刻な問題に遭遇。

「NINJA TENT」のシームコーティングをし忘れたことに気づきました。「NINJA TENT」は素材の問題でシームテープ処理をされておらず、事前に自分でしなければなりません。今までに体験したことのないぐらいの土砂降りで、テントは川の流れの上に立てられた状態に。

もはや断続的な土砂降り環境での検証となってしまったテント滞在。上流からは少しずつフロアに染み込んできます。タオルで水を掃き出しながらであれば滞在に支障が出るほど水浸しにはなりませんでした。そもそも稜線上にたてる山岳テントではないため仕方がないですが、樹林帯のテント場であれば違う結果だったかもしれません。

そんな中、ひとまず腹ごしらえ。
そして、「2日目はコーヒーを楽しむ!」と意気込んでいたため、水を掃き出しながら雨の中でもコーヒーを淹れることに。水を拭かなければならないため、丁寧に淹れることはできず、味はボチボチでした。

どんな環境でも楽しむ心は忘れずに過ごすことが、旅の醍醐味です。夜もご飯には妥協は許しません。保存の効く美味しいものを。こちらは八ヶ岳の食材を使用されたトレイルフード。

1泊目は風の中、2泊目は雨の中の滞在、それでも楽しむことができると確認し、これからの糧にしていく。これも新しい環境を楽しむ旅の心構えの一つです。

最終日の朝、剱岳の荘厳な姿に見送られながら、名残惜しくも下山路につきます。下山は生憎の天気で、霧の中歩みを続けます。

「CARGO 55」は使い勝手の良さだけではなく、雨の中でも強みがあります。これも使用する人の工夫次第ですが、荷室がない分、荷室代わりのスタッフバックを自由に選ぶことができるのです。僕はそれを防水にして使っています。

これにザックカバーをつけて歩けば、雨の中でも安心して歩くことができます。

今回使ったパーゴワークスのプロダクト

・「CARGO 55」
・「NINJA TENT」
・ FOCUS
・ SNAP 
・ TRAIL BANK
・ RUSH20xp :アタックザック
・ SHURIKEN

今回の使ったのは上のようになっています。近年、Ultra Light(UL)という言葉をよく聞くようになってきました。僕の装備は、自分のやりたいことを詰め込んでしまうため、UL時代に逆行するようなUltra Heavy装備になってしまいます。それは、登山だけでなく、旅とキャンプの良さを思う存分楽しもうとした結果です。

食べ物も、過ごす時間にも妥協なき登山。

これが元々旅に魅せられていた僕が始めたアウトドアの形なのかもしれません。アウトドアには、人それぞれの形があるからこそ面白いのです。



GGさんの過去の記事はこちら

学生時代に未知の土地を歩き、刺激を得たひとり旅では、行き先は特に定めず、会いたい人、やりたいことを辿り続けた結果、気付けば"世界一周"を達成。そんなGGさんに「こんな時代だからこそ伝えたい旅6選」を教えてもらいました!

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